ヘアドネーションって実際どうなの?体験してきました

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暮らし

6年ほど前から芸能人やSNSなどの発信によって「ヘアドネーション」というボランティア活動が注目を集めています。

柴咲コウさん、山本美月さん、相武紗季さんなど人気女優たちがこの活動に参加し、徐々に認知され始めたこの活動。

ヘアドネーションはお金や手間がかからず人の役に立つことができる素晴らしい活動です。

そこで今回は実体験をもとにヘアドネーションはどんなものか、ヘアドネーションの流れや団体が抱える現状をお伝えしていきます

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目次

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ヘアドネーションとは?

ヘアドネーションとは、Hair(髪の毛)+ Donation(寄付)との通り、髪の毛の寄付という意味です。

寄付された髪の毛で人毛の医療用ウィッグを作り、そのウィッグを先天性の脱毛症や病気、事故などで髪を失った子供たちに有償あるいは無償提供する活動のこと。

アメリカのLocks of Loveという団体から始まった活動とされており、日本では2009年にNPO法人「Japan Hair Donation & Charity」が活動を始めました。現在では主に下記の3つの団体が活動しています。

団体によって女児のため、成人女性のためなど対象が異なっています。また、それに伴って寄付する事のできる髪の長さにも違いがあります。

現在では人工毛の技術も優れてきていますが、肌に合わないため人毛のほうがいいという人もいるので需要は高いです。

ヘアドネーションできる髪の条件はある?

ヘアドネーションで髪の毛を寄付するには、30cm以上の長さが必要となります。(クセ毛の場合は軽く伸ばした状態で測った長さ)
年齢や国籍、性別は問わず、よほど傷んでいない限りはパーマやカラー、くせ毛や白髪でもOKとのこと。

毛束の中に含まれる31cm未満の髪の毛は、

  • シャンプーやトリートメント剤、カラー剤の開発に不可欠な評価毛
  • 美容師さんが練習で使うカットマネキンの素材として販売
  • 医療用インナーウィッグ

など、ウィッグ提供費用の一部として役立てているそうです。ちなみにインナーウィッグとは、帽子の下にかぶるインナーキャップに髪の毛を縫製した、帽子と合わせて使用するウィッグのこと。

どの団体もNGな髪は?

✖︎ 引っ張るとすぐに切れてしまう
✖︎ ダメージでひどく傷んでいる
✖︎ 湿っている

人毛ウィッグとして再利用するためには薬剤を使った加工熱処理などを行う必要があるため、この処理をしても大丈夫な健康な髪が必要になります。

また湿った髪を送ってしまうと、雑菌が繁殖したりカビが生えたりしてウィッグの素材として利用できなくなるそうなので必ずシャンプー前にカットしてくださいね。

細かい条件は団体によって異なるため、HPを確認して自分に合った寄付先を選びましょう。

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毛髪を寄付する方法

髪を寄付するには2通りの方法があります。

  1. ヘアドネーションに賛同している美容院で切る
  2. 行きつけの美容院や自分で切った場合は、毛髪を自分自身で団体へ送る

ヘアドネーションはどこの美容院でも対応している訳ではなく、取り扱っている店舗と、そうでない店舗があります。寄付する髪の毛は自分で切ることもできますが、美容室でプロに切ってもらうことで仕上がりがキレイになります

美容院によっては送料を負担しておくってくれるところもあります。

実際にヘアドネーションを体験してきた

今回はJapan Hair Donation & Charity(ジャーダックJHD &CのHPから最寄りの美容院を確認して予約時に「ヘアドネーション」の希望を伝えました。

元々仕事の関係上約2年ほとんど染めてこなかった地毛です

どの程度カットするのか相談した上でこんな感じに分けてゴムで縛っていきます〜

ギリギリ31cmありました😇

あとはジョキジョキ切るだけです✂︎

切った髪の毛は袋に入れて渡してもらいました。(郵送対応している店舗はこのまま送ってくれるそう)

このあと久しぶりにヘアカラーをして髪を整えてもらいました〜🤗

切ってもらっている間には、「ドナーシート」を書きます。

性別や年齢、都道府県、髪の状態などを記入する簡易的なものです。髪の毛と一緒に送るんですが、これは任意のものだそう

元々毛量もあるので30cm切ると頭が軽かったです

帰って郵送のために測ってみると約70gでしたw

髪はどうやって送る?

「髪をきちんと受け取りました」と受領証を送ってもらうために返信用封筒を作ります。

80mm✖︎120mmの受領証が入る封筒を用意し、表面に送り先(自分の住所)を記入します。※名前は「行」ではなく「様」でOK

裏面にはドナー団体の住所を記入し、84円切手を貼っておきます。

この返信用封筒ドナーシート(任意)、の3点を封筒に入れて送ればヘアドネーション完了です

詳しくは各団体のHPで確認してくださいね!

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逆に迷惑行為になりうるヘアドネーション

「カットした髪を送るだけで誰かが喜んでくれるなら」と活動に参加したくなるかもしれませんが、ヘアドネーションをすれば必ず人毛ウィッグとして活用されるわけではありません。

今では1日に150〜200通も集まるようになったにも関わらず、人毛ウィッグを欲している人の手にあまり届いていないのが現状なのです。

その背景には選別が追いついていないことが要因として挙げられます。

団体は送られてきた髪を「髪の長さがどれくらいか、強度はどれくらいか?傷んでないか?」と細かく人の手でチェックしていかなければいけないのです。

また、それだけでなく「ウィッグに使用できない髪が送られてくる」ことも要因として挙げられています。

ジャーダックによると、団体が作っているのは、頭頂部から襟足まですべてが人毛の『フルウィッグ』ですが、設計の関係上、31cmの髪の毛でも、使えるのは半分の15cmほどでしかないのだそう。15cmの髪の毛を寄付しても使えるのは7~8cm程度。15~30cmの髪の毛ではフルウィッグは作れないため、ほとんどがインナーウィッグになってしまうそうなのです。(参考文献:Diamond online

ヘアドネーションをするためにきちんとしたケアをせず、「捨てるよりはマシ」といった感覚で団体に送ってしまうと、たとえそれが好意であったとしてもそれだけで迷惑行為になってしまいます😢

きちんとケアされた髪で

一番理想的なのは、ブリーチもパーマもかけていない髪でヘアアイロンやドライヤーの使用時にも乾燥させすぎやトリートメントにも十分に気をつけられた髪です。

ヘアドネーションの形は寄付金もある

日本に関わらず多くのヘアドネーションを行っている団体は寄付金を募っており、慢性的な資金不足にあります。

もしヘアドネーションを考えているのであれば、寄付金をすることも団体を支える一つの手段です。

増加する詐欺団体に注意!

日本では「髪が売れる」のは大昔の話になりますが、海外では今でも生活のために髪を売る人々が存在しています。

アメリカやヨーロッパ、アジアの国でもヘアドネーションに取り組んでいる団体と見せかけて集めた髪を売り捌いているマフィアが摘発された例があります。この悪徳業者は実は日本でも多発しているんです。

ヘアドネーション団体を装った悪徳業者は、SNSで「ヘアドネーションをしたい」という投稿を検索し、投稿主に「自分たちはヘアドネーション団体です、髪の毛を送ってほしい」とコンタクトをとるそう。

ヘアドネーション団体の寄付金額や使途など「本当に信頼できる団体なのか」を確認しておくことも大切です。

結論から言うと、ヘアドネーションは規定通りに行えばとても役に立つ素晴らしい活動ですが、海外と比べて活動に参加する人はまだまだ少ないのが現状です。

団体をサポートするためには、ヘアドネーションについて正しい知識をつけて今の自分にできる最善の方法を見つける必要があります。

1番大切なのは「善意の押し付け」にならないようにすること!

もっとこの輪が広がっていくといいですね😌!

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