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アバウト・タイム 愛おしい時間について
今回は、私の大好きな映画【アバウト・タイム】をご紹介します。
この作品はただのロマンスストーリーではありません。
家族愛、恋愛、人が人生で関わる全ての事柄を、不思議な目線から描いている心温まるヒューマンドラマです。
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あらすじ、キャスト、ネタバレや感想などについてまとめました!
あらすじ
イギリス南西部コーンウォールに住む青年ティムは、両親と妹、そして伯父の5人家族。
どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。
そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。そんな能力に驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリーと出会い、恋に落ちる。
ところが、タイムトラベルが引き起こす不運によって、二人の出会いはなかったことに!なんとか彼女の愛を勝ち取り、その後もタイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと。そして、迫られる人生最大の選択——。
キャスト
ドーナル・グリーソン。1983年、アイルランド生まれ。父親は『ハリー・ポッター』シリーズでマッド・アイ役、『パディントン2』など多くの出演作品のある名優ブレンダン・グリーソン。ドーナルはもともと劇作家や映画監督に興味がありましたが、俳優の父や弟の影響を受けて俳優の道に進みました。そして『ハリー・ポッター』シリーズのビル・ウィーズリー役で親子共演を果たし、その後は『スター・ウォーズ』シリーズのハックス将軍役を演じるなど、若手演技派の筆頭として大きな注目を集めています。
レイチェル・マクアダムス。1978年、カナダ生まれ。ティーン映画の金字塔『ミーン・ガールズ』に出演して注目を集め、同年『きみに読む物語』の大ヒットで世界的に大ブレイクを果たしました。ベジタリアンで、癒し系のキュートな笑顔が魅力的。変幻自在の演技力で巨匠たちにも愛されています。近年はパートナーとの間に男の子を出産し休業中。
ビル・ナイ。1949年、イギリス生まれ。舞台俳優としてキャリアをスタートさせたのち、テレビ、映画と活躍の場を広げました。『ハリー・ポッター』シリーズで魔法大臣のルーファス・スクリムジョールを演じ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでは船長デイヴィ・ジョーンズ役で出演するなどイギリスきっての演技派俳優です。20代の頃から、指が曲がってくる病気を患っています。特技はエアギターで誰にも真似できないチューニングができること、小説を書こうとパリに渡るも1文字も書けず4カ月で帰国した逸話があるなどとユーモラスに語る人柄から、多くの人に愛される俳優です。
トム・ホランダー。1967年、イギリス生まれ。身長165cm。両親ともに教師。14歳で俳優デビューし、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズではカトラーベケット 卿役、『ボヘミアンラプソディー』ではクイーンのマネージャー役を演じるなど、数々のヒット作に出演してきました。
マーゴット・ロビー。1990年、オーストラリア生まれ。シングルマザーの家庭で育ったマーゴットは、オーディションを受けながら清掃員やサーフィンショップの店員、地元でサブウェイの店員などのバイトを掛け持ちして生活しました。17歳で女優業をスタートし、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの相手役をつとめて大ブレイク。その後も凄まじい存在感で話題を独占した『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役が爆発的人気となるなど、カメレオン女優として地位を高めています。趣味は夫とサーフィン。
リディア・ウィルソン。1984年、イギリス生まれ。舞台役者だった祖父母の影響で女優の道を目指し、『シェイクスピアの庭』、『スター・トレック BEYOND』など多数の作品に出演しています。
リンゼイ・ダンカン。1950年、イギリス生まれ。2002年に舞台「私生活」でトニー賞最優秀女優賞を受賞。近年は、『トスカーナの休日』に出演、『アリス・イン・ワンダーランド』ではアリスの母親役を演じています。2009年には誕生日叙勲で、演劇への貢献が認められ大英帝国勲章・コマンダーに叙勲されました。
同映画には、バーノン・ダーズリー役のリチャード・グリフィスも出演するなど、ハリポタ好きには親近感の湧くキャスティング。
父から明かされた秘密
人生で誰もが一度は”時間を戻したい”と思ったことがあるのではないでしょうか。
あのとき違う道を選んでいたら違う人生だったかも・・・と頭によぎったり、逆にあと24時間しか生きられなかったら・・・と考えたり。
この作品は、監督と友人との間でのそんな話がきっかけで生まれたそうです。
最初はティムの能力を羨ましく思いながら観始めるのですが、ストーリーが進むにつれて、想像していた単なるSF映画とは違う、深みのある内容に引き込まれていきます。
昔から妙な家族だったとティムは思っていました。ひとりひとりが個性的で、普通ではない家族。でもとても愛にあふれた日常でした。
21歳になったある日、父親からタイムトラベル能力があることを打ち明けられたティム。「パワーで彼女が作れたらいいな」と父に言います。
そして初恋の相手にタイムトラベルで何度もアピールしますが、恋は実りませんでした。でもその後、笑顔のキュートなメアリーと出会い恋に落ちます。
最愛の妹を救うために
ティムの妹は何度も仕事をクビになり、ヒドイ自己中な男と腐れ縁、そして事故に遭ってしまいます。
「私はたぶん落ちこぼれよ 一家に一人いるできそこない
取り柄がなくてヘマして人生につまずく 落ちこぼれなの」
ティムは大事な妹を立ち直らせるため、一緒に過去にタイムスリップしました。未来に戻ってくると妹には素敵な未来が訪れていましたが、最愛の娘は見知らぬ子供に変わっていたのです。娘を取り戻すために、もとの世界で妹を立ち直らせることを決めます。
タイムトラベルで過去に戻っても、完璧な人生を送ることはできないと悟ったティム。
彼の姿に、たとえ理想通りの人生でなくても、つまずいて転んで今の自分があることを考えさせられます。
永遠の別れ
そんなある日突然、父親が末期がんであることを知らされます。
最愛の父を失うことに戸惑いを隠せないティムに、父は人生において幸せになる秘訣をそっと教えてくれるのです。
一つ目は普通の生活を送ること。二つ目は毎日を同じようにもう一回繰り返すこと。
父の教え通り、ティムはタイムトラベルをして同じ日を2回過ごしました。
すると、緊張や不安で気付かなかった人生の素晴らしさに気付くのです。
仕事仲間とふざけあうこと。仕事の成果を仲間と分かち合う喜び。コンビニの店員の素敵な笑顔。時間に追われいつも走り抜けていた建物が美しかったこと。電車で隣から聞こえる音漏れが自分の好きな音楽だったこと。
どんな瞬間すらも素晴らしい、大切な時間。
なんでもない日常にもステキな瞬間、喜びや幸せがあることに気付かされます。
そしてメアリーとの3人目の子供が生まれる前、ティムは父との別れに向き合う決意をし、最後のタイムトラベルをします。
父の最後の願いは、海辺を息子と一緒に歩くことでした。父は特別ではない、何気ない日常の幸せを知っていたのです。
最愛の父との永遠の別れのあと、ティムは1日も過去に戻らず過ごします。
今日を楽しむために未来から来て、そして最後だと思って今日を生きていました。
そして、最後にティムはこう伝えます。
「僕たちは一緒に人生をタイムトラベルしている。
今を精いっぱい生きて 素晴らしい日々をかみしめよう」
最後に
観るたびに違うシーンで感情をゆさぶられ、涙が止まらなくなる大好きな作品。コミカルに楽しく、最初から最後まで、やさしい時間が流れている雰囲気に、心が洗われます。
毎日たくさんの情報が目に入り、時間に追われる、めまぐるしい現代。
身近にいる大切な人を疎かにしてしまったり、見知らぬ人の世界と比べてしまったり。
でも、ティムと違ってタイムトラベルの能力はないし、今日は一度しかありません。
時間はいつまでも続くことなく、ささやかな日常全てがどんなに巻き戻してもいつかは失われてしまう、愛おしい時間。
そんな何気ない日常の大切さを改めて振り返りたくなる、素敵な映画です😭
最後まで読んでいただきありがとうございました😊